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2009年6月22日 (月)

中国史最新情報(2)

迫る危機、修復で失われる歴史の真実(サーチナ)

<内容>

2009年6月19日、解放日報は中国長城学会・董耀会(ドン・ヤオフイ)常務副会長のインタビューを掲載した。

世界遺産でもあり中国を代表する遺跡でもある万里の長城が今、深刻な危機に直面しているという。

1985年、当時28歳の配電線工だった董副会長は508日間をかけ、万里の長城全てを走破するという偉業を成し遂げた人物。

万里の長城について深い知識を持っており、その保護に心血を注いでいる。

しかし現状はきわめて深刻だという。

董副会長は2002年8月、河北省張家口市の狼窩口長城を視察したエピソードを紹介している。

現地を訪れた視察団はあっけにとられた。

なんと1000メートル以上もあった遺跡がきれいさっぱり消失しているではないか。

話を聞くと、付近で道路の建設が行われた時、現地住民が長城を壊してその石を売り飛ばしたのだとか。

値段はトラック1杯でわずか15元(約210円)という安さだった。こうした例はいくつもあるという。

もちろん保護、修復しようとする動きもある。

しかしそういった前向きの取り組みにも多くの問題があるという。

河北省の白羊峪長城。

きれいに修復された壁がそびえるなか、一部に薄い灰色が見える。

実はそれこそが数少ない遺跡の現存部分だという。

残念なことに修復工事の際に現存部分の一部が撤去されるという本末転倒なことが起きた。

山東省のある地域には春秋戦国時代に作られた石造りの長城が残されていた。

2000年以上の歴史を誇る貴重なものだ。

しかし現地では観光客が入れないという理由から、万里の長城の最も有名な観光地・八達嶺を参考に作り直された。

こうした状況に董副会長は心を痛めている。

董副会長は風化し壊れた長城の美を受け入れるべきだと話し、「歴史の真実に従わない、『歴史の再現』という原則を踏み外した修復は、むしろ破壊にほかならない」と話している。

<感想>

“華史記”執筆者の斥奉です。

「多様な影響を受けるのが本来の有様なのかもしれない…」

ふとそんなことを思ってしまいがちですが、肝心なのは真実だということだけは忘れてはいけないのではないでしょうか。

もしかしたら、観光目的の修復というのも未来では1つの歴史として受け入れられるのかもしれませんが…

“華史記”へ。

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